18 October 2013

心の健康

私のクラスの生徒はみんなアーサナのポーズが良くできる。ほとんどが経験者ではなく初心者から来てくれているかたばかり。年齢も20代から60代までいらして、ヘッドスタンドはもちろんのこと、アルダ・マチェンドラーアサナⅢ、ティッティバアサナなどアシュタンガではおなじみのポーズをやってのけてしまっている。
なのに、言うことといえば怒らなくなった、周りの人間が気にならなくなった、もっとヨガの精神的なものを学びたいなどフィジカルとは違ったこと。
そう、ヨガはフィジカルなものではない級や段があるわけでもオリンピックがあるわけでもなく競い合うものでもない。このポーズができたからなんなんだ。

正しいヨガを続けていると当たり前のように肩こりや腰痛は改善されフィジカル的な健康へと向かっていく。けれどヨガ本来の目的はそこではなく心の健康。ヨガのアーサナ、プラーナヤーマ、瞑想を基に外側に向かっていく心の反応を内側につなぎとめ、余計なエネルギーを外に発散しないこと。
私が子育て初心者でしかも旦那さんと二人っきりで産後うつや育児ノイローゼにならないのもヨガがあり心の反応が散漫せずにいられるからだと思う。

ヨガでいうと陰と陽。太陽と月、空と大地、美味しいもの不味いものこの世のすべてが二極化されているようにどんな人間の人生も良いこと悪いことの繰り返し。長い目で見れば心の健康を持つことが私たちにとって本当は必要なんだと思う。