28 April 2016

インド part8

ティルバンナマライからバスに乗りポンデッシェリーに戻りそこからナイトバスにのり15時間かけてケーララ州トリバンドラムへ。
更にローカルバスに乗り継ぎビーチサイド「ヴァルカラ」へ。
西にある人気リゾート「ゴア」の隠れゴアとかつては呼ばれていたようですが情報社会になり完全なリゾート地になりつつある場所でした。以前ゴアには行きましたがこちらの方がビーチは綺麗でホテルからの距離が近くこじんまりとしていて、わたしはこちらの方が好きです。
ケーララ州と言えば識字率100%で社会主義、インドの中でも成功した州といわれているだけに他の州とは異なり裕福さが伝わりゆったりとした人たちばさりでした。
アーユルヴェーダでも有名でいたるところで施術を受けることができます。シバナンダヨガのアシュラムも有名でこちらもいたるところでヨガを体験することができます。いまのシバナンダアシュラムは日本人ばかりと他の国の人が言っていた通り、10年前わたしはガンガーの上流ヒマラヤの麓のシバナンダで2週間滞在しましたがその時は日本人なんて1人もいませんでしたがヨガブームのせいかこのヴァルカラのシバナンダアシュラムを久しぶりに体験しようと子連れ参加した際、欧米人の先生に生徒はアジア人のみと不思議な光景でした。子どもが泣き出してしまい体験することなく追い出されてしまいましたが...
ですがそのおかげで素晴らしい先生に出会えました。彼れのアジャストは素晴らしくアーサナのシークエンスは地味でしたがその人がもつ身体を最大限に活かしアーサナを完成させるアジャストはとても勉強になりました。

ヴァルカラでの日々は毎朝ビーチに向かいそして夕方ヨガを習い、アーユルヴェーダ受け、そしてこれまた素晴らしいインドとは思えないノンスパイシーの食事をいただきと夢のような時間を過ごしました。






23 April 2016

インド part7

次の日の朝遅くティルバンナマライを散策に出かけると同じ日本人の女性が話しかけてくれアシュラムのスケジュールや周辺の情報を細かく教えてくれました。彼女は5年前から毎年此処を訪れているそうです。この地も多くの外国人が訪れるようになり外国人向けのゲストハウスやレストランが増えひとつの観光地のように変化しつつありました。
夕方マハリシに向けてのお祈りがあると聞きアシュラムに向かいました。
アシュラム内の中央にマハリシを崇拝する像がありそれを囲む僧侶がマントラを口ずさみ像を洗い清め花で飾り立ててゆき、更にその周りを信者が歩いてゆき、その前の広場でも他の信者が目を瞑り何か祈りを捧げているようすでした。
私はそれに何か滑稽な違和感を感じすぐさま外に出てしまいました。
それはきっとマハリシが偶像崇拝を否定していたし、私への探求が自己実現への一番の近道だと強く語っていたのにも関わらず人々はやはりマハリシを神とし崇拝し悟りを被ろうとしている。自分の頭の中で「大切なのは祈りではなく自分への探求」という言葉が何度も繰り返し駆け抜けて行きました。
この度の大きな目的地だったティルバンナマライ。もう私にとってはこのアシュラムはただの箱でしかありません。この地に来れば私の道に少しの光が射すかもしれないと思い来たはずだったのにその思いはガタガタと音を立てて崩れて行きました。
あくる日、子どもを遊ばせるには良い環境だったためにふたたびアシュラムに向かいました。するとアシュラムの奥に入り口がありそこから登山道のような道が繋がっているのを発見し娘をおんぶし登ってみることにしました。
マハリシが22年間過ごしていた洞窟までは1時間ほどの山道でしたがあまりのエネルギーに何故か涙が止まらなくなり、毎日この山に登りたいとさえ思いました。
アシュラムでは感じられなかったこのアルナーチャラはシバ神が降り立った山と言われています。