31 May 2017

日本という島々


ゆっくりと旅をしているとふと立ち寄る町の歴史的背景も知りたくなります。
長崎の原子爆弾や熊本の薩摩藩、水俣病。鹿児島の川内原発。
その土地の背景を知ると全ての見方が変わってきます。

例えば水俣病で被害を受けた水俣市。30年以上前のことですが未だ町の名前を挙げただけで差別されてしまう悲しい背景があります。けれどもその多大な被害があった海辺も大きな美しい景観の公園へと変貌し環境モデル都市としてゴミの分別を24種類と全国でも最も細かいレベルまで分別し『日本の環境首都コンテスト』(日本の環境保護の分野において優れた行政活動を行なっている自治体)において2年連続1位を獲得している町に変貌している。
前回にも挙げたように被害を受けたからこそ大切さがわかる。
全ては何かの犠牲の上で成り立っていると感じます。苦しみを味わったからこそ人の苦しみがわかるように...




そして川内原発。
日本一危険な原発と言われているその背景には桜島や霧島山などの最も活動な活発な活火山が近くに存在しているということ。


日本人であるのに色んな歴史を教科書のテストのためでしか脳裏に記憶されてなかった自分がとても惨めに感じました。

その土地に染み付いている歴史はその街や人々を形成していると肌で感じます。だからこそ旅と歴史を知るということはセットでなければいけないのだと初めて気づかされました。