6 May 2016

インド part10

アレッピーから世界的に有名な抱擁のグル、アンマのアシュラムへ向かおうと思いました。彼女がいる可能性が高かったのですが、あまりにも世界的に有名で忙しくわたしの思い描く彼女のグルとしての像とは異なるような気がし会いに行くのを止めました。
実はこの前に偶然のように渡印の度に出会う修行僧に今回もデリーで偶然出会いデリーのパハルガンジの小さなアシュラムで神についての話で盛上がった時にグルは夫であり子どもであると言われとても納得したのも、アンマに会いに行かなかった要因でもありました。
なので、アレッピから今度はバスでコーチンへ、そこから更にボートでフォートコーチンに向いました。
フォートコーチンはインドの中でもかなりハイソな都市でキリスト教且つポルトガルに統治されていた歴史もあるだけに他のインドの都市とは似ても似つかぬヨーロッパの街並みのようでした。ホテルからレストランまでとてもオシャレで味も本当に美味しく、インドで初めてとても美味しいと思う料理に出会いました。
ここはカタカリとゆう古典舞踊も有名でインドの歴史を踊りや音楽を通して垣間見ることができます。







ここでホテルの受付けの少年との他愛もない会話からこんな話に発展します。
彼は現在28歳でとても貧しく11歳から働いていて働いたお金をほとんど両親に渡し続けています。お姉さんが2人いるのだけれども、インドの古いしきたりでダウリとゆうものがあります。ダウリとは女性が結婚する時に女性側の両親がお婿さんに持参金を渡さなければいけないとゆうもので日本円にして約200万円程だそうです。それを払う為に彼はずっと働き続けていてこれからも両親にそのお金を渡すつもりでいるそうです。
インドも先にも話した通り経済発展が著しく、彼の家も最近になりようやく貧しさから抜け出せたそうです。
けれども、経済発展と同時に様々な世界中の情報が若者たちにも入ってきます。
彼は毎日同じ生活の繰り返しでとてもつまらないし、何をするにも周りの目が厳しく特別なことをしたら何を言われるかわからない。恋愛も許嫁としか結婚できず、逃げ出したいけど逃げ出す術がないと。
インドは超人口過密都市で都会以外は意外にも日本の田舎のような協調性がないと生きられない部分を持ち合わせています。
経済発展の裏に若者の気持ちの空虚さがとても哀しく、と同時に自分と照らし合わせ、彼と私たちの価値観の歩み寄れない部分を目の当たりにさせられました。